中村家住宅植物あれこれ

昨日(3月15日)フール(豚便所)の脇にユーナを植えました。ユーナとはオオハマボウのこと、ハイビスカスの仲間で5~7m程の樹です。屋久島以南、熱帯アジア分布となっています。

沖縄では海岸、川岸に多く見られますが、街路樹でもよく見かけます。朝黄色い花が咲いていても夕方にはオレンジ色に変化します。

フールの近くに植えたのは、かってトイレットペーパーがない時この葉を使ったようで、昔を語り懐かしむため植えてみました。このほか代用になる葉はコバテイシ(モモタマナ、クワディサー)ですが、ユーナのほうが情緒がある(?)とおもうので  植えてみました。Cimg0226

中村家住宅植物あれこれ

Cimg0225_4 文化財の園路にひっそりと咲いていました。フトモモ科、バンジロウやミズレンブなどと同じ仲間です。インド、マレー半島原産と書いてあるものと沖縄以南で原産地はさだかではないと書いてあるのがあり、私もよくわかりません。果実は球形で黄白ないしうすい桃色です。実がつくのが楽しみですネ

中村家住宅植物あれこれ

今回の植物はシマイズセンリョウ(島伊豆千両)の花です。九州南部、南西諸島、台湾、中国南部の湿り気のあるところを好む植物で、沖縄本島中北部ではよく目にする一般的なものです。アマミウラナミシジミ(シジミ蝶)などの食草として中村家の池のそばに在ります。Cimg0189_2

中村家住宅植物あれこれ

当家でもついにウメが咲きました。白梅ですが、実は内地のように大きくなりません。当然沖縄ですからルーツは中国原産。名前はリュウキュウコウメ(琉球小梅)。色々な植物がありますが、沖縄は中国から渡来してきたものが多いようです。今日はこのウメが満開です。Cimg0157 林冠(樹のてっぺん)は満開ですが写真は根元の花で1輪しか写っていません。

中村家住宅植物あれこれ11

沖縄は日本で一番早いサクラの開花宣言をしています。当中村家でもサクラはほぼ満開です。今日はこのサクラについてのお話をしましょう。日本の心とでもいいますが、日本何処でもサクラは話題になります。沖縄でもサクラは在りますが原産はヒマラヤだと言われています。名前はリュウキュウカンヒザクラ。やや横から下向きに咲く、カワズザクラに似たものです。ソメイヨシノと比べてやや見劣りはしますが色は紅色の花で緑の植物に混じって咲く様は見事です。花吹雪にはなりませんが一度身近にご覧ください。沖縄のサクラも5品種に分けられ、色でいえば濃いほうから「八重あかね」「もとぶ小町」「もとぶ花織」「もとぶ八重娘」「もとぶみやらび」となります。中村家の花は「もとぶ花織」=はなうい=と呼びます。4_065

中村家住宅植物あれこれ

文化財の右側あしゃぎの前、石垣のところにオリズルランがあります。あまり見かけない種類ですが、これが原種の名前もオリズルランです。白い斑の入ったオリズルランはナカフオリズルラン、ソフトオリズルランなどと呼び、根元から匐支を伸ばしその先端に子株をつける、いわゆる折鶴状のもの、ランと言ってもユリ科で世界に200種程あります。特に南アフリカ、西アフリカ原産です。日本にあるオリズルランの主な品種はナカフオリズルラン、ソフトオリズルラン、ナカフヒロハオリズルラン、シャムオリズルラン、オリズルラン、オリズルランクロロフィツム、ポニーなどです。014

中村家住宅植物あrうぇこれ10

お正月そうそうこの赤い花を見てください。いささか時期はずれの花ですが池の近くでよく咲いていました。名前はミズレンブ、インド原産で収穫期は夏、赤いコマ状のサクサクした食感です。スーパーなどにもときどき見かけます。文化財のふちにも植えてありますが、日が良く当たらずまだ咲いている様子はおめにかかっていません。4_005_2

中村家住宅植物あれこれ9

中村家住宅にはいろいろなクロトンが生えています。沖縄ではクロトンのことをヘンヨウボク(変葉木)と言い、垣根、お墓の周り、生垣などさまざまな所に植えています。ここでは約10数種類が見られますが、世界では5000種あるいは10000種あるといわれています。沖縄でも60種類程あると言われています。葉が変わっていることで色々なところで見られます。

皆様にも少しづつご紹介したいと思います。今回は正面入り口左にあるトビハクロトン(飛び葉くろとん)をお見せいたします。3_007

中村家住宅植物あれこれ8

在来の植物もあちこちで咲くようになってきました。冬一番に見られるのはスミレです。もちろん内地でもよく見られるものですが、このリュウキュウコスミレはトカラ列島より南に分布するもので日のあたる路地など良く生えるのも内地とよく似ています。沖縄ではスミリといえばリュウキュウコスミレを指します。スミレ科。022